【男性向け】肌タイプ診断|肌に合わせたスキンケアを
肌質は人によって様々ですが、大きく4つのタイプに分類できます。
- 普通肌
- 乾燥肌
- 脂性肌
- 混合肌
より自分に合ったスキンケアを考えるには、まず「自身の肌タイプを知ること」が大切です。
肌タイプを知ることで、やるべきスキンケアがわかるようになります。
ここで、私のプロフィールを紹介します。
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- 男性におすすめの化粧品を紹介
- 20代男性 乾燥肌
本記事では、肌タイプの判断基準と、肌タイプごとのスキンケアの方法を解説します。
4つの肌タイプと敏感肌
肌質は大きく4つのタイプに分けられます。
- 普通肌:皮脂が過剰に分泌されることなく、うるおっている
- 乾燥肌:皮脂があまり分泌されず、乾燥している
- 脂性肌:皮脂が過剰に分泌される
- 混合肌:皮脂が過剰に分泌される一方、乾燥している
普通肌が理想の状態ですが、ほとんどの方は普通肌には該当しません。
男性の場合、多くの方が混合肌、脂性肌、乾燥肌にあたります。
ポーラ・オルビスホールディングス社の調査によると、男性は女性と比べて約3倍皮脂が多く分泌される一方、水分は1/3程度しか保持できないとされています。
また、4つの肌タイプとは別軸で、敏感肌というものもあります。
敏感肌とは、刺激に過敏で、肌荒れを起こしやすい肌質のことです。4つの肌タイプとかけ合わせて以下のような表現をします。
- 乾燥性敏感肌
- 脂性敏感肌
普通肌
普通肌とは、皮脂が過剰に分泌されることなく、乾燥もしていない肌タイプのことです。
「普通肌」と言っておきながら実際そこに該当する人はほとんどおらず、「理想肌」と表現するのが妥当でしょう。
自身の肌を普通肌の状態に導くことを目指して、スキンケアを調整していきます。
乾燥肌
乾燥肌とは、皮脂があまり分泌されず、角質層が乾燥してしまう肌タイプのことです。
男性は女性と比べて皮脂が多く分泌されやすい傾向にありますが、乾燥肌に該当する男性も多くいます。私もそのなかのひとりです。
乾燥は肌の老化を引き起こす大敵。
乾燥肌の方には、徹底した保湿が求められます。
脂性肌
脂性肌とは、皮脂が過剰に分泌される肌タイプのことです。
皮脂は角質層に水分を閉じ込めるために分泌されるもので、肌に欠かせないものです。
しかし、必要以上に分泌されると毛穴に詰まり、肌荒れやニキビを引き起こしてしまうことがあります。
また、肌が脂ぎってしまい、清潔感がない印象を与えてしまうのも難点です。
脂性肌の方は皮脂汚れをしっかりと落としつつ、皮脂の分泌を抑制するスキンケアが求められます。
混合肌
混合肌とは、皮脂が過剰に分泌される一方、角質層は乾燥してしまう肌タイプのことです。
男性は女性と比べて皮脂の分泌量が多い一方、角質層に水分を保持できない傾向があります。
そのため、混合肌に該当することが多いのです。
混合肌の方は、皮脂汚れをしっかりと落としつつ、保湿もしっかりおこなうことが求められます。
敏感肌
敏感肌とは、刺激に過敏で、肌荒れを起こしやすい肌質のことです。
普通肌・乾燥肌・脂性肌・混合肌とは別軸のもの。
乾燥性敏感肌、脂性敏感肌といった表現をされます。
一口に敏感肌といっても、刺激になりやすい成分や物質は人によって異なります。
敏感肌だと感じる方には、使う化粧品が自身の肌に合うのかどうか、テストしてから顔に付けると良いでしょう。
肌との相性は「パッチテスト」という方法で見定めます。
上腕の内側(二の腕の内側)に化粧品を付け、30分間放置して赤みやかゆみが発生しないかを確認。それで問題なければ、顔に付けて使用するという流れをとります。
「何の成分が刺激になっているか」をきちんと特定したい場合は皮膚科でパッチテストを依頼するのが良いでしょう。
ここで解説したのは、あくまで簡易的な方法だと認識してください。
肌タイプ診断
自分に合ったスキンケアの第一歩は、自身の肌タイプを知ること。
ここでは、肌タイプ診断と敏感肌診断の方法を解説します。
4つの肌タイプ診断
普通肌・乾燥肌・脂性肌・混合肌といった4つの肌タイプは、ドライ度とオイリー度を確認することで判断できます。
以下の項目に自身が当てはまるか、確かめてみてください。
ドライ度チェック
- 日中、肌がつっぱることがある
- 口や目の周りがカサカサしやすい
- 肌荒れを起こしやすい
- 肌のキメはとても細かいと思う
- 化粧のりが悪く、粉っぽく仕上がる
(メイクをする方のみ)
オイリー度チェック
- 日中、肌のテカリが気になる
- あぶらとり紙をよく利用する
- 頬の毛穴が大きく目立つ
- 額や頬にニキビができやすい
- 化粧崩れを起こしやすい
(メイクをする方のみ)
ドライ度チェック、オイリー度チェックともに、当てはまる項目の数を参考に、上図でどこに当てはまるか見てみてください。
ドライ度チェックで3つ以上の項目に当てはまる方は乾燥しており、オイリー度チェックで3つ以上の項目に当てはまる方は脂っぽいと考えられます。
どの肌タイプに当てはまるかは季節や年齢、生活習慣によって変わっていきます。
肌質に変化を感じたら、その都度肌タイプ診断をしてみると良いでしょう。
敏感肌診断
敏感肌は、4つの肌タイプとは別軸で考えます。
「自分は敏感肌かもしれない」と感じる方は、以下3つの項目を確認してみてください。
敏感肌チェック
- 化粧品をつけた後にヒリつきを感じることがある
- 化粧品をつけた後にかゆみを感じることがある
- 化粧品をつけた後に肌が赤くなることがある
いずれかに該当する方は敏感肌であると考えられます。
敏感肌だと感じた方は、肌荒れの原因を探したり、抗炎症成分を含んだ化粧品を使ったりといった対応をすると良いでしょう。
肌タイプごとのスキンケア
これまで解説したように、肌タイプによってやるべきスキンケアは異なります。
健やかな肌を保つには、肌質に合ったスキンケアを継続することが大切です。
ここでは、肌タイプ別にやるべきスキンケアの流れを解説します。
普通肌のスキンケア
理想的な肌状態である普通肌の方は、以下3ステップの基本的なスキンケアを徹底すると良いでしょう。
- 洗顔:汚れを落とす
- 化粧水:水分と保湿成分を取り込む
- 乳液:水分と保湿成分を閉じ込める
メンズスキンケアブランドの多くはこの3ステップで構成されています。
自分がどの肌タイプに当てはまるか判断できないという方は、まずはこの3ステップから始めてみてください。
乾燥肌のスキンケア
乾燥肌の方は、保湿に重点を置いた以下5ステップでスキンケアをするのがおすすめです。
- 洗顔:汚れを落とす
- 導入美容液:化粧水の浸透力を上げる
- 化粧水:水分と保湿成分を取り込む
- 乳液:水分と保湿成分を閉じ込める
- クリーム:水分と保湿成分を閉じ込める
乾燥肌の方は角質層の隅々まで化粧水を届けたいため、導入美容液をつけると良いとされています。
導入美容液が化粧水の浸透力を上げ、うるおいを角質層の隅々まで届けます。
また、乾燥肌の方は皮脂が分泌されにくいため、足りない油分を化粧品で補う必要があります。
乳液とクリームを重ね付けすることで水分と保湿成分の蒸発をブロックし、うるおいを保つことが大切です。
しかし、5ステップもあると面倒で続かないということもあるでしょう。
そのような場合は、導入美容液を止めて浸透力の高い化粧水を使ったり、乳液とクリームのどちらかの使用を止めたりして、工程を減らす工夫をしてみてください。
脂性肌のスキンケア
脂性肌の方には、以下3ステップのスキンケアがおすすめです。
- 洗顔:汚れを落とす
- 化粧水:水分と保湿成分を取り込む
- 保湿ジェル:水分と保湿成分を閉じ込める
保湿ジェルの定義はメーカーによって異なりますが、一般的には乳液やクリームよりも油分が少ないとされています。
角質層まで浸透しない水溶性保湿成分が肌表面に留まり、水分と保湿成分の蒸発を防ぐ働きをします。
脂性肌の方は過剰に分泌した皮脂が毛穴に詰まり、毛穴の黒ずみになったり、ニキビを引き起こしたりしてしまうことがあります。
そのため、油分(油脂)を極力含まない保湿ジェルを使う方が、脂性肌特有の悩みに適しているとされているのです。
混合肌のスキンケア
混合肌の方には、以下4ステップのスキンケアがおすすめです。
- 洗顔:汚れを落とす
- 導入美容液:化粧水の浸透力を上げる
- 化粧水:水分と保湿成分を取り込む
- 保湿ジェル:水分と保湿成分を閉じ込める
混合肌の方は脂性肌と同じように皮脂が過剰分泌されてしまうため、乳液やクリームよりも保湿ジェルの方が良いとされています。
一方、角質層は乾燥しているため、導入美容液を使うのがおすすめです。
水分と保湿成分の取り込みと閉じ込め、どちらも求められるのが混合肌の特徴。
男性は混合肌の方が多いため、洗顔・導入美容液・化粧水・保湿ジェルの4ステップケアが適しているという方が多いでしょう。
敏感肌のスキンケア
敏感肌の方は刺激物質を避けること、刺激による炎症を抑えることが重要です。
そのためには、以下5つのポイントを意識しておくと良いでしょう。
- 顔に手で触れない
- 化粧品を顔につける前にパッチテストをする
- 刺激になりやすい成分が配合された化粧品の使用を避ける
- 抗炎症成分が配合されている化粧品を使用する
- 自身の肌に合わない成分や物質を特定するために皮膚科で受診する
「自分は敏感肌かもしれない」と感じた方は、人一倍肌を丁重に扱いましょう。
自分の肌を知り、接し方を変えることで、多くの肌トラブルは解消につなげられます。
肌が変わればオトコは変わる
本記事では肌タイプの分類と、肌タイプごとのスキンケアについて解説しました。
これまでスキンケアをしてこなかった男性は、スキンケアを始めるだけでも大きな変化を感じられるでしょう。
それに加えて、肌質に合わせたケアができれば、肌の状態はより良くなっていくでしょう。
肌が変わればオトコは変わります。
毎日のスキンケアから、自分にちょっとした変化を取り入れてみてください。