【成分解析】『キュレル 皮脂トラブルケア保湿ジェル』の使用感と配合成分の特徴を解説
今や当たり前となっている「セラミドケア」は、キュレルを提供している花王株式会社が先陣を切って研究開発しました。
1980年代に始まったセラミドの研究は今も続いており、その成果を結集させて作られているキュレルは卓越した保湿力を誇ります。
肌のバリア機能は、以下3つの要素によって構成されています。
- 皮脂
- 細胞間脂質
- 天然保湿因子(NMF)
バリア機能が高い角質層は、「アミノ酸」を主成分とする天然保湿因子が整列し、その間を「セラミド」を中心とした細胞間脂質が埋めています。
そして、肌表面に皮脂膜が張られることで細胞間脂質と天然保湿因子を保護しています。
キュレルの皮脂トラブルケア保湿ジェルはセラミド類似成分を配合しており、肌のバリア機能を高める効果があります。
荒れがちな肌を整えられる代物です。
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本記事では、『キュレル 皮脂トラブルケア保湿ジェル』を1ヶ月使ってみた感想と、成分の特徴をお伝えします。
『キュレル 皮脂トラブルケア保湿ジェル』とは
キュレルの皮脂トラブルケア保湿ジェルは、皮脂の過剰分泌によるニキビ・肌荒れに悩む方に向けて提供されています。
セラミド類似成分を配合している、皮脂トラブルケアシリーズの核となる商品です。
ノンオイル処方ながら高い保湿力に定評があります。
有効成分
ニキビ・肌荒れを防ぐ | アラントイン |
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訴求成分
角質層に水分を取り込み、保つ | グリセリン BG |
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肌のバリア機能を守る | ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド(セラミド類似成分) |
肌にハリを与える | アルギニン |
皮脂の分泌量を調整する | 10-ヒドロキシウンデカン酸 |
皮膚の炎症を防ぐ | ユーカリエキス |
商品情報
内容量 | 120ml |
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定価価格 | 税込1,980円 |
肌タイプ | ニキビ肌 脂性肌 混合肌 |
注目成分
アラントイン
アラントインは抗炎症作用があるとして、厚生労働省から認められている成分です。
アラントインが配合されていることで肌荒れやニキビに明確に作用すると判断され、キュレルの皮脂トラブルケア保湿ジェルは医薬部外品として認可を得ています。
抗炎症効果ではグリチルリチン酸2Kにやや劣るものの、アラントインには細胞の増殖を促す効果があります。
肌荒れは肌のバリア機能が壊れているときに起こりやすくなります。
そのため、肌のバリア機能を修復することが、肌荒れの改善に繋がるのです。
細胞の増殖を促進してバリア機能を修復させるアラントインは、炎症を鎮めるだけでなく肌の自力を底上げする効果もあります。
ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド
人の細胞間脂質を構成するセラミドは、以下の7種類です。
いずれも肌のバリア機能を保つうえで必要ですが、それぞれ特徴が異なります。
- セラミドEOS:肌の弾力を高める
- セラミドNS:保水力が高い
- セラミドNP:特にバリア機能を高める
- セラミドEOH:特にバリア機能を高める
- セラミドAS:外部刺激から保護する
- セラミドAP:正常なターンオーバーを促進する
- セラミドAH:皮膚常在菌のバランスを整える
皮脂トラブルケア保湿ジェルに含まれるセラミド類似成分(ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド)は、「セラミドNS」に近いとされています。
保水力が高く、長時間にわたって角質層にうるおいを留めます。
油分を含まない皮脂トラブルケア保湿ジェルでもうるおいが続くのは、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドのおかげといって良いでしょう。
10-ヒドロキシウンデカン酸
10-ヒドロキシウンデカン酸には皮脂の分泌を抑制する作用があり、水分と油分のバランスを整えることができます。
皮脂が過剰に分泌していると、毛穴に皮脂が詰まって酸化し、アクネ菌のエサとなってニキビを引き起こします。
そのため、ニキビが起こりにくくするには、皮脂分泌を適量に抑えることが必要です。
キュレルの皮脂トラブルケア保湿ジェルは10-ヒドロキシウンデカン酸を配合することで、ニキビの抑制に働きかけています。
『キュレル 皮脂トラブルケア保湿ジェル』に対する個人的評価
キュレルの皮脂トラブルケア保湿ジェルを1ヶ月使ってみた感想をもとに、5つの項目で評価しました。
-
- 保湿力
- 5
-
- 手頃さ
- 4
-
- 肌荒れしづらさ
- 5
-
- べたつきづらさ
- 5
-
- 伸び
- 4.5
どの角度から見ても完成度の高い保湿ジェルです。
皮脂を多く分泌する方は、乳液や保湿ジェルのべたつきを気にする傾向があります。
皮脂トラブルケア保湿ジェルはノンオイル処方で提供されているためべたつくことなく、スッと肌に馴染みます。
それでいて長時間うるおいを留めるため、過剰皮脂で悩む方は重宝することになるでしょう。
抗炎症効果が認められているアラントインが配合されているため、肌荒れしにくいとされています。私が使用している間は、ニキビや肌荒れは生じませんでした。
(すべての方が肌荒れしないということではありません)
価格も2,000円以内に収められており、比較的手に取りやすい化粧品です。
過剰皮脂で悩んでいる方はぜひ一度試してみてください。
『キュレル 皮脂トラブルケア保湿ジェル』の良いところ
製品の有効性・安全性等の審査を通過している
アラントインを配合している皮脂トラブルケア保湿ジェルは、医薬部外品として提供されています。
医薬部外品として販売するには、製品の有効性と安全性について、厚生労働省による審査を受けることが必要です。
審査には半年〜1年かかり、一般化粧品以上に時間をかけて販売の準備を進めています。
数多くの化粧品が販売されているなかで、医薬部外品として提供されていることは安心材料のひとつとなるでしょう。
セラミド類似成分でバリア機能を整える
皮脂トラブルケア保湿ジェルに含まれているセラミド類似成分によって、肌のバリア機能を整えることができます。
角質層の水分と油分のバランスが崩れ、バリア機能が弱まっていると肌荒れを起こしやすくなります。
歳を重ねるごとに減少していくセラミドは、スキンケアで補給する必要があるのです。
セラミドを補給して肌のバリア機能を高めることで、ニキビや肌荒れを抑えることができます。
ノンオイル処方で皮脂トラブルを防ぐ
皮脂トラブルケア保湿ジェルは、皮脂による肌荒れに悩む方向けに提供されているため、ノンオイル処方となっています。
皮膚表面にある油脂が酸化し、アクネ菌のエサとなることで発生するのがニキビです。
皮脂トラブルケア保湿ジェルは油脂を含まないためアクネ菌のエサとなりにくく、ニキビが発生しにくいとされています。
『キュレル 皮脂トラブルケア保湿ジェル』を使った人の口コミ
これまでは私が1ヶ月間皮脂トラブルケア保湿ジェルを使った感想と成分の特徴をお伝えしてきました。
ここでは、皮脂トラブルケア保湿ジェルを使った人から寄せられている口コミを紹介します。
混合肌です。
オイルが入ったものを使うとすぐニキビになってしまうのですが、こちらはオイルフリーでニキビができませんでした。
とてもおすすめです。
付け心地が非常に軽く、夏場感じやすい保湿の重たさはまったく気になりません。
乳液やクリームのべたつきが苦手という方におすすめです。
べたつかず、保湿力もあり満足です。
『キュレル 皮脂トラブルケア保湿ジェル』のまとめ
今回はキュレルの皮脂トラブルケア保湿ジェルを紹介しました。
キュレルの皮脂トラブルケア保湿ジェルは皮脂の分泌を適量に抑え、セラミドケアによって肌荒れを起こしにくくします。
混合肌・脂性肌の方が多い日本人男性の強い味方です。
保湿力やべたつきづらさなど、どの側面から見ても満足度の高い化粧品です。
肌荒れに悩む方は一度試してみてください。